新型コロナのせいでシェアハウスを飛び出したら、今までと違った風景が見えた話

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こんにちは。内田勉です( @sidodtv )。都内でMAZARIBAというシェアハウスを4軒運営しています。

これはブログリレー「 #新型コロナ時代のシェアハウス 」の第1日目の記事です。

 

僕の本業は、報道系テレビ番組のディレクターなのですが、この仕事は、取材の際に感染するリスクが高く、職場は三密そのものです(現在は対策がとられています)。僕の知り合いの業界関係者も複数感染しています。

その一方でテレビ関係者からは「シェアハウス内で集団感染が発生し、テレビ局にウイルス持ち込むリスクがあるのではないか?」と危惧されていました。

つまり、右からも左からも「内田さん大丈夫??」と怖がられている状態でした。

どっちにも迷惑がかけられないので、僕は新型コロナに感染する前に、自主隔離と名付け、自分で自分を隔離する事にしました。ちょうど緊急事態宣言が出される直前の事です。

具体的には、住んでいた巣鴨のシェアハウスを出て、友人が運営しているガラ空きになってしまった宿泊施設へ短期的に引っ越しました。家賃や引っ越し代、生活用品の購入などで約2ヵ月で20万円弱かかりました。でも、自分が誰かにウイルスをうつすリスクが減って、とても良かったです。その辺の経緯については、以前ブログにも書きました

さて、緊急事態宣言下で流行ったものといえば、オンライン飲みです。僕は去年お酒をやめてしまったのですが、人と話をするのは好きなので、ポツポツと参加していました。

あれは左右の耳に別のヘッドホンを突っ込み、同時に2つのオンライン飲みに参加した日の事です。

ダブル・オンライン飲み

僕はときさばさんが運営しているエンジンメーカーというシェアハウスのオンライン飲みに僕もリモートで参加したのです(余談ですが、反対側の耳では、平田さんが運営する中野小屋というシェアハウスのオンライン飲みに参加していました)

その夜は、向こうのシェアハウスのリビングでリッツパーティーが行われていました。1人また1人とリビングに男女が集まってきて、行き当たりばったりの雑談に花が咲きます。シェアハウスではごく普通の夜です。そこに外部からremoというソフトを使って参加していました。

remoの画面

ただ、こっちは1人なんだけど、向こうは複数です。カメラ越しに話すより、目の前にいる人と話した方が盛り上がるというもの。結果的にパーティーの様子を、1人で画面越しに眺める、みたいな感じになってしまいました。

エンジンメーカーはその名の通り、エンジニアが集まっているシェアハウスで、決してウェーイ系のシェアハウスではありません。お酒が入って盛り上がっているとはいえ、キャッキャウフフしているという程でもなく、カメラの向こうで行われていたのは、数名の男女が集まる、ごく普通の家飲みです。

でも、1人で自主隔離中だった僕には、その様子がなんだかとてもキラキラして見えたのです。ツマミはリッツ、お酒は缶ビールです。しかし画面の向こうの人達が、なんだかとても輝いて見えるのです。

その様子を眺めつつ、僕は「シェアハウスの暮らしって、ごく普通の日常でも、外部の人からはきっとこんな風にキラキラとしてみえるのだろうな」と感じていました。いや、ただそれだけなんだけど。

僕がシェアハウスに住むようになって8年ほど。特に何も変わった事はしていないつもりでも、毎日こういう豊かで楽しい暮らしにどっぷりつかっているんだなと、改めて再認識したのです。

あと、どこの居酒屋も絶賛自粛中で、外部の人と飲めない、会えないとなると、家の中で他人と交流できるメリットは割と大きいのかもしれません。もっとも、外部から感染源を持ち込まないよう、全員で必死に気をつける必要がありますが。

この日の出来事を含め、自主隔離期間中の生活は、ほぼ毎日、自分のYouTubeにUPしてあります。中身は大した事ないんだけど、未来の人への歴史的記録として残しておきました。

このブログリレーも、基本的には現在生きている自分たちの為にやる訳ですが、何十年かしたら、別の価値が生まれるのかもしれません。

そんな訳で、劇的な何かでは無いのですが、シェアハウスの良さを改めて感じた出来事でした。

明日は、エンジンメーカーのオーナー、ときさばさんの番です。

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