感謝の気持ちを可視化する

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最近思うのは、お金は便利だけど、20世紀の人間はあまりにもお金に頼りすぎて生活していた気がします。
お金は「財産」を見える化して交換可能化しました。加えて、匿名性や国家の維持装置としての役割などもありました。
20世紀までの間、お金は最高に便利な道具でした。だからお金を沢山握ったものが名声や権力などを手に入れる時代が長く続いたのだと思います。

21世紀に入って、見える化する対象が「感謝」や「人との結びつき」や「信頼」あるいは、幸福度そのものを可視化する動きが強くなったと思います。
分かりやすくいうと、それはfacebookの「いいね」の数だったり「友達」の数だったりします。
あるいは「やりとりしたメッセージの数」や「通話時間」など。
kloutなんていう、ソーシャルメディア上で、その人がどれだけ人気があるかを教えてくれるサービスもあります。

そんな単純なものではないけれど、なんとなく「それっぽい」表現が簡単にできるようになりました。
お金の流通をコントロールしている国家が権力を持つように、「感謝」や「結びつき」をコントロールする企業が権力を持つのは自然な流れだと思います。

でもきっと、もっとうまい表現方法があると思います。もしかしたら、それを「交換」する方法も見つかるかもしれません。それを見つける事ができたら、凄い事になるのだと思います。そして世の中が変わる気がします。

 
※参考:お金なしで生きる
16年間お金なしで生活している、ハイデマリー・シュベルマーという人へのインタビューです。これは「お金を使っていない」というだけで、単なる物々交換のような気もします。

※参考:”住み開き”で田舎に居ながら全国と交流する家「有田山荘」
信頼をやりとりする事に対する考察です。

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