ネットやリアルで「誰か泊めて〜!」と叫びながら違う家を泊まりあるく旅、それが「ヒッチハウス」です。スローガンは、
世界を見よう
もっとお互いを知ろう
それを、あなたの自宅で
自ら出向き誰かの家に宿泊する事によって、自分という人間を通して相手に未知の世界を知ってもらう、これがヒッチハウスの理念です。
最初は「ホームレス芸人」を見習って「ホームレス社長」を名乗っていたのですが、「語感が汚い」と不評だった為、コピーライターのガッチさんに頼み込んで素敵な名前を付けてもらい、2014年3月19日からプロジェクトが始まりました。
ちなみにヒッチ(hitch)とは、
・つなぐこと
・結び目、連結装置
・グイッと動かすこと
なんていう意味があります。
ちょっと強引に人を動かしてつないで結び付ける、それがヒッチハウスです。
何らかの出会いや再会が含まれている事がヒッチハウスの必要条件です。例えば、橋の下や公園で野宿するのは、新たな出会いを生んでないのでヒッチハウスではありません。ホテルに泊まるのも同様です。
今のところヒッチハウスは仕事なのか遊びなのかライフスタイルなのかボランティアなのかは、ハッキリしていません。ヒッチハウスをする人が増えてくれば、それについて本を書く人や講演をする人、ヒッチハウスをするのに役立つアプリを開発する人などが登場して仕事になる可能性もあります。僕はこのプロジェクトを開始して3日目に小さな講演を依頼され、ビールと1日分の宿と新たな友人を得る事ができました。
ヒッチハウスをした際に、話が面白かったといって宿の提供者から感謝されたり、余っているからと食べ物やお酒をいただく事もあります。これをつきつめれば、ヒッチハウスをするだけで生活する人類が誕生する可能性もあります。僕はプロジェクトを開始して13日目でお酒と余ったつまみをいただいて帰る機会に恵まれました。
僕は仕事の都合上、休み休みヒッチハウスを続けています。これは自分が15年以上続けている「世界全体陸制覇の旅」のスタイルを模したものです。人間、働かずに生きていくのは困難です。平日に仕事をした上で、週末の金、土の夜のみヒッチハウスしても十分その楽しみを享受する事ができるでしょう。
逆に、これをやったらヒッチハウスではなくなるという不成立条件も挙げてみましょう。
・宿泊に対する必要以上の労働や金品の提供
→ヒッチハウスは乞食ではありません。同様にお金で泊まる場所を購入するのも人と人の交流というヒッチハウスの理念から外れています。ただ、数千円程度の謝礼は、宿主に対する感謝として支払っても問題ありません。時にはゲストハウスに泊まるのも、ヒッチハウスをする手段としては有効です。
・2週間以上の長期滞在
→同じ家に連続して泊まるのは2週間ぐらいまで。あまり長期になると、それは旅ではなく居候です
・宿泊した家での性交渉
→自由恋愛は大いに結構ですが、泊まった家(やその周辺)で性交渉するのはやめましょう。トラブルになった時、それが合意のものだったとしても、誰もそれを証明できません。日本にはラブホテルという便利なサービスがありますので、それを使いましょう。誰か1人がトラブルを起こすと、他の多くの人に迷惑がかかります。
ヒッチハウスを便利にするツールがあります。Googleカレンダーです。僕は何月何日の宿を募集しているのかヒッチハウスProjectカレンダーとして公開しています。これを見て、「その日なら泊めてあげられる」と連絡をもらう事ができます。もしあなたが望めば、僕1人だけでなく、あなたの宿泊希望もこのカレンダーに書き込むようにする事もできます。多くの人が1つのカレンダーを共有すれば、ヒッチハウス出来る可能性は飛躍的に高まっていくでしょう。また自分のブログやfacebookやTwitterなどのSNSでヒッチハウスしている事を告知するのも有効です。
まとめ
●ヒッチハウスプロジェクトのスローガン
世界を見よう
もっとお互いを知ろう
それを、あなたの自宅で
●ヒッチハウスプロジェクトの理念
・自ら出向き誰かの家に宿泊する事によって、自分という人間を通して相手に未知の世界を知ってもらう事
●ヒッチハウスの必要条件
・誰かの家(や物置、ベランダなど)に宿泊する事
・宿泊する事によって、何らかの出会いや再会がある事
●ヒッチハウスの不成立条件
・宿泊に対する必要以上の労働や金品の提供
・2週間以上の長期滞在
・宿泊先での性交渉
●ヒッチハウスを便利にするツール
・ヒッチハウスProjectカレンダー
2014年4月7日
ヒッチハウスProject代表 内田勉