AlphaGoが人間のトップ棋士に勝ったあたりから、ディープラーニングに俄然興味がわいて、勉強を進めています(ちなみに人間対コンピュータの対戦は、8Bitマシンでオセロのプログラムを組んだ事があるくらい、昔から好きなテーマなのです)。
まず初めに言っておくと、この本は現在の人工知能を巡る入門書としては最適です。偏りなく公平に俯瞰して知識を得る事ができます。オススメです。
その上で、僕が一番面白いな〜と思ったのが、生物が「目」を身につけた事でカンブリア爆発が起こり生存戦略が圧倒的に多様化し脳が発達していったように、現時点では、ビッグデータが生物における目、ディーラーニングが脳に相当するという事です。つまり、爆発的な進化が今、始まりつつあるのです。
コンピュータの歴史に例えるなら、真空管やトランジスタでコンピュータというものが出来たけど、真の進化はICが発明されてムーアの法則が始まってからです。同じことが今、人工知能で起きていて、ディープラーニングの発明により、ここからとんでもない進化が始まるという事です。
個人的には、初めてコンピュータに出会った時ほどの衝撃はないけれども、何十年かぶりの世の中の革命的変化に立ち会える気がして、ワクワクしてます。そりゃ、孫さんも引退を反故にするよねぇ。一生のうちに2回も世の中に革命が起こる瞬間に立ち会えるなんて、そうそうないですよ。