イオンモールの維持と消滅寸前都市

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埼玉県と群馬県の県境にある僕の実家の駅前では、シャッター商店街を通り越し、とうの昔に、駅前に更地が出現するようになっていた。

代わりに台頭してきたのがロードサイド型店舗であるが、その流れを決定的にしたのが、隣町に出来たイオンモールであった。日本全国で発生している現象だと思うが、地元商店の機能は、実質的にイオンモールに吸収されて役割を終えた。

と、ここまでが約20年前の話だ。

今回帰省して話を聞くと、イオンモールからさえも店が撤退しているという。恐らく新型コロナの影響だろう。だが、コロナが終わった後も店が戻って来なかったら、どうなってしまうのか?

そう考えていくと、街の生命線を握っているのは実質的にイオンモールという事になる。イオンモールを維持できる地域だけが、それなりの規模の街を存続し、現在のインフラと生活水準を維持させる事ができるようになる。

ここまで来ると、消滅可能性都市というより、消滅寸前都市という雰囲気が濃厚だ。

少し先の未来は、車で1時間かかる別のショッピングモールまで遠征する事になるのだろうか? そして、そのショッピングモールが縮小してしまったら、更に遠くのショッピングモールまで遠征しなければ買い物も出来ないようになってしまうのだろうか?

それとも、みんながネット通販で買い物したり、自動運転車や、自動運転技術を活用した移動型無人販売店が生活を豊かにしているのだろうか?

故郷に住んでない人間の勝手な感想だが、果たして、これで良いのかなぁと思う。

僕はどちらの未来も好きでない。テクノロジーの活用は大好きだが、できれば今のままの生活が続くのが幸せだと思う。難しいとは思うけれど。

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