Automatticの高野直子さんに学んだ、新しい働き方の話

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この間NUCONに参加して、そこで高野直子さんという素敵な女性に出会いました。
高野さんはWordPress(以下WP)を作っているAutomatticという会社で働くただ1人の日本人です。

高野さんの講演のテーマは「分散型企業で学んだ、リモートコラボレーションをスケールする方法」。

Automattic は、創業時から8年間ほぼ100%分散型企業として運営を続けています。230人の社員が170以上の都市から働いているというユニークな形態が注目されることも多いですが、離れた場所から仕事をやり遂げるためのノウハウはさまざまなチームに適用できるものだと思います。この会社で働くことで気づいた協業のコツを共有することで、みなさんにも役立てていただければ幸いです。

当日の講演内容を少々TSUDAりましたので、気になる人はTogetterのまとめを見て下さい。

NUCONでの高野直子さん

高野さんの講演はなかなか面白く勉強になったのですが、高野さんがチラっと言った一言がまた衝撃的で、それは次のような言葉でした。

 元々私はただのボランティアで、好きでWPの日本語への翻訳なんかを手伝っていました
 (その後、ボランティアが縁で高野さんはAutomatticで働く事になります)

この言葉の裏に、何か物凄い、これからの働き方のヒントがあると思うのです。

思うに、これからの時代、デジタルでコピーできるものを販売するのはドンドン難しくなっていきます。というか、今もうすでにパッケージソフトやCDなんかを販売するのはかなり難しい状態です。そんな中、それでもBitを販売して食べていく為には、相当な規模までスケールさせなければいけない。

でもスケールする過程においては、ほとんど利益がでない。だからコアメンバー以外はボランティアとして参加するか、投資家として参加するしかなくなってしまいます。ボランティアは当然、金銭的メリットなんかない。でも好きだから、やる。

高野さんの場合、その先にやりがいのある仕事が待っていた、という幸せなケースなのだと思います。

今の時代、何が当たるかなんて分からないから、自分が好きだと思えるものを死ぬ気でどんどんやってみる。その先に何があるのかは分からないけど、好きな事をやっている訳だから、お金が入ってこなくても幸せだし、万が一うまくいったら、それはとんでもなくハッピー。そういう状態に自分を置ける事が物凄く幸せで、例え1回でうまくいかなくても、何回かやっていれば、それなりの確率で当たるような気がします。

とにかく、うまく行ってもハッピー。うまく行かなくても、少なくとも自分は満足(だって好きな事をやっているから)。

この場合、とにかくお金なんて貰わなくてもやりたい「何か」を見つけられれば、それは半分勝ったも同然。逆に、それを見つけられない人は永遠にこのゲームに参加できないし、見つけるのはなかなか大変。アドバイスなんて、誰もできないしね。

もちろん日銭を稼ぐ必要はあるけど、今の時代、手取りで年収200万もあれば十分楽しく生きていけるし、それがササッとできない人は、その先に進むのは難しいんだと思います。

高野さんとは全部で10分ぐらいしかお話できなかったし、その時は他に色々お尋ねしたい事があったので、ほとんど僕の妄想で書いてます。なので、高野さん個人のストーリーとしては違うかもしれませんが、これは一般論なので、そこはご容赦を。

追記:高野さんから指摘があり、Automatticにはもう1人、イギリス在住の日本人の方がいるそうです。だから、唯一日本で働いている人、という事になりますね。

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