ヒッチハウスをしていると予想外の出来事に良く遭遇するけど、この日(4/21)もなかなか想像できないような一日が待っていました。
僕はある日、Twitterで不思議な人を見つけました。その人は、家にあまり帰らないので、自宅を他人に開放しているといいます。ヒッチハウスをしている人からすれば、神みたいな人です。早速コンタクトしてみると、泊まって構わないとの事。ただし、その日は関西に出張に行っているので宿主さんは家に居ないという事でした。
要するに勝手に家に入って、勝手に泊まっていけ、と。何この謎展開(笑)
まぁフリーダムな人はどこまでもフリーダムだから、そういう事もあるかと思って、よくよく話を聞いてみると、絵描きの居候さんがいるとの事。あぁそういう事かと思って阿佐ヶ谷のお宅に向かいました。
駅から向かう途中、突然、姿を現した釣り堀。駅周辺もフリーダムのようです。中央線沿線らしいカオスさが漂っています。
夕方着いたのは、とある6畳ぐらいのアパートの1室。そこにはチェスの勉強をしている男の人が1人と、毛布にくるまって寝ている人が1人。
チェス男くんは、地方から東京に出てきて家を探している最中。日雇い派遣のバイトに登録して、明日は六本木でイベントの設営があるといいます。ギターも弾くし小説も書くけど、何よりチェスが大好き。芸術家タイプなんだけどバイタリティもある、どこかに居そうでなかなかいないタイプ。
もう1人は、毛布から出てきて分かったのだけど若い女の人で、これから子供に会いに九州に一旦帰るという、詳細不明ながらカオスな人で。
そして絵描きの居候さんは、どこかに外出していて不在。よく聞けば絵描きさんも家を探している最中とか。要するにここいる全員が何かしらの形で家に困ってたどり着いていて、言ってしまえばみんなヒッチハウス仲間みたいなもんです。なんか不思議な世界があるな〜と。そうこうしているうちに、どこかの飼い猫が迷いこんできてますますカオス化が進んでいきます。
僕とチェス男くんは、不在の宿主について熱く語り合いました。本や部屋中に貼ってあるチラシを見ると、若いけれど昭和の匂いがするマニアックな人のようです。チェス男くんもフォークソングをかけながら宿主が如何に面白い人なのかを教えてくれます。一度も会った事の無い人の話題で盛り上がるのは、なかなか貴重な体験です。
宿主不在の中で、取り敢えずお腹が空いたので何か作ろうと思ったけど、この家には包丁はあれど、まな板がありませんでした。料理というのは世界の共通語で、全ての人がメシを食べる訳だからコミュニケーションを取るのにこれほど便利なツールはないと思うのだけど、ここまで料理を作る事が困難な家も珍しいです。
とりあえず下敷きを発見してまな板がわりに使う事にして、冷蔵庫を開けると、玉ねぎとモヤシが出てきました。僕は包丁をあまり使わないで出来る料理という事で、お好み焼きを作る事にしました。
下敷きをまな板がわりに使うのは人生初でしたが、やってみるとまぁ不便なく使えます。そんな事よりとにかく台所が狭いので、料理する難易度があがります。
普段から料理している甲斐があって、お好み焼きは無事完成し、チェス男くんと2人で食べます。我ながら良く出来ました。
そうこしているうちに、絵描きさんが帰ってきました。なんと、絵描きさんは明日、渋谷のとあるシェアハウスに引っ越すのだそうです。たった1日で住人半減です。
女性が器用にシャワーを浴びて夜行バスで帰っていったので、僕たちは男3人で川の字になって寝ました。
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翌朝は6時に起きて7時から渋谷でStartup Weekly Morningというイベントに参加。ここでピッチしたアイデアは、渋谷に向かう電車の中でチェス男くんとした話がきっかけで生まれました。
10時から天王洲のサムライ・スタートアップ・アイランドを見学、ナインステージに帰って来て次のハッカソンの打ち合わせ、ちょっと仮眠。
19時から代官山のモンスーンカフェで食事会。21時半からテレビの仕事で徹夜と、とても濃い一日が待っていたのでした。
—ヒッチハウスProjectスローガン—
世界を見よう
もっとお互いを知ろう
それを、あなたの自宅で
僕を泊めて、面白い体験をしてみませんか? 自宅に居ながらにして世界の色んな話が聞けますよ。
現在4/30(水)の宿泊先が決まっておりません(^^; どなたか宿主になっていただけませんか?
facebookかTwitterで連絡下さい。お待ちしています。
宿泊のスケジュールはヒッチハウスカレンダーで公開しています。
ヒッチハウスって何? という人は、こちらをどうぞ。