和田くん(@cramponasahi)が、渋谷駅前で「路上飲酒禁止に反対する活動」をするというので、野次馬気分でちょっくら見学しに行ってきました。
行ってビックリ! 渋谷駅前のメッチャ目立つところで和田くん達はガンガン反対活動をしていました。お巡りさんに怒られないかちょっと心配してたんですが、ノー問題。渋谷って自由でいいですよねぇ。
この路上飲酒禁止に反対する活動、渋谷区の路上の自由を守る会(@rojo_jiyu)というみたいなんだけど、要するに路上で好きに酒を飲ませろ、という活動です。
なぜ渋谷で路上飲酒が禁止になりそうなのかというと、毎年スクランブル交差点やセンター街周辺で繰り返されるハロウィンの大騒ぎがきっかけ。禁止する期間も当初はハロウィン前後のみのようです。
・ハロウィーン、路上飲酒禁止へ 渋谷区が条例化検討(日経新聞)
・渋谷での路上飲酒禁止を提案 街では賛否分かれる(産経新聞)
現代日本においては、お酒を飲める=成人なので、いい年こいた大人が駅前で酒飲んでドンちゃん騒ぎしたいだけの集まりなんてクダラナイ、と僕は思っていました。大人なんだから居酒屋に行けばいいじゃん。もっと違う事にエネルギーを使おうよ。。。
あるいは、渋谷の駅前で酒盛りしなくてもいいじゃん。田舎に行ったら路上でドンちゃん騒ぎするだけで「賑わいが戻ってきた!」って歓迎されるんだから(実話)、田舎に行って騒ごうよって思っていました。
でも、和田くん達が実際に渋谷の駅前で活動している様子を見て、少し考えが変わりました。和田くんも一緒に活動している人たちも、なんだか楽しそうなのです。みんなが生き生き活動しています。好き勝手に「酒を飲ませろ」と叫んでいます。通りすがりの人達の関心も高いようです。
そこで僕は改めて考えてみたのです。行政が路上飲酒を禁止するというは、どういう事なのかを。
渋谷ハロウィンの無秩序な暴走はなんとかしたい。これは良く分かるし、僕は賛成です。
ハロウィンとか、サッカーの日本代表戦の時とか、普段1人では騒げないのに、周りが騒いでいるからってだけで馬鹿騒ぎしている根性の無い行動をする人たちが、僕はどうにも好きになれないのです。大人数で仮装パーティーしたいのなら、東京ドームや幕張メッセでも借りて思いっきりやればいいじゃん、って思うのです。あんなのただの迷惑行為です。数の暴力です。
しかし、しかしですよ。路上で一般人が酒を飲むという「ごくありふれた行為」を行政が条例で取り締まるのはどうなのかとも思うのです。
酒を飲んで物を破壊したり、暴徒化するのは問題です。でもそれは飲酒そのものが悪いのではなくて、物を破壊した奴が悪いのです。本来、酒を飲む飲まないは個人の自由です。路上飲酒を禁じる前に、まずはそういうアホをきちんと取り締まるのが先でしょう(ちなみに毎日新聞によると2018年は20人以上が逮捕されたという事です)。
暴徒ではなく飲酒行為を取り締まるのは、論点が少しずれていると思うのです。僕はここに危うさを感じるのです。
僕は個人の自由はできる限り尊重されるべきだと思うのです。
条例の詳細や議論の経緯は僕は詳しく分からないのですが、個人の自由を制限する条例にもかかわらず、議論が尽くされているようには思えません。もう少し慎重になっても良いのではないかと思うのです。
和田くん達が渋谷駅の前で反対運動ができるのも、日本には言論の自由があるからです。これがどこかの独裁国家だったら強制労働の刑に処されていても不思議ではないのです。
だから僕は、路上で自由に酒を飲ませろ、という一見愚かに見える主張も、1つ1つ慎重に対応した方が良いと思うのです。和田くん達の行動に賛成する必要はないと思うのだけど、こういう事をしている人たちがいるよ、というのをもっと知ってもらいたいと思って、僕はこのブログを書きました。
彼らは議会の傍聴もしていて、ネット署名を始めたり、近日中にデモ行進も行う予定だそうです。気になる人は Twitterをフォローしてみて下さい。
それから、僕もこの問題の細部までは把握しきれていないので、もし事実誤認などあったら指摘お願いします。
6/16追記:渋谷区の路上の自由を守る会から「活動に賛同してくれた人の声を紹介して欲しい」と連絡がきたので紹介します。
わたしたちの活動に賛同して頂いた方の声を紹介します!!!