若者よ、気軽に選挙に出よう!

すがやんこと、菅谷圭介さんが27歳で豊島区議選に立候補して、落選した。最低当選ラインが1526票、すがやんの得票が972票なので、まずまず健闘したけど当選にはちょっと遠いな、ぐらいの戦いだったのだと思います。

出馬前日の すがやんこと菅谷圭介さん
すがやんの事を知らない人の為に簡単に紹介すると、元々法政大学でゆとり全共闘という不思議な学生運動をやっていた人で、東池袋にある「りべるたん」というちょっと危険な香りのするシェアハウスの創設者でもあります。訴えていた政策については、この辺を。

元々シェアハウスつながりで知り合った人が選挙に出馬するというのは、なかなか新鮮な経験です。というか、知り合いの20代の若者が選挙で出馬するのは初めてです。

今の御時世、組織(政党)に所属せずに選挙を戦って当選するのは、かなり難しいらしい。すがやんは見事にその壁にぶつかって、あっさり負けてしまった訳です。かっこ良くいえばドンキホーテだし、悪くいえ準備不足・力不足な若者の挑戦、といえなくもない。そこは1週間でハッキリ結果が出ています。

近いような遠いような距離感の中で、僕が今回のすがやんの行動を見ていて思ったのは、「なんか昔、自分が会社を作った頃に似ているなぁ」という事です。

すがやんのポスター貼りをお手伝い
僕が最初に友達と会社を作ったのは29歳の時。その時は20代で起業なんて珍しかった、というよりは周囲に1人も会社やってる奴なんていませんでした(少なくとも僕の周りには)。有限会社でも資本金は300万円必要だったし、シェアオフィスやコワーキングスペースなんて洒落たものはなくて、電話1本引くのにも保証金が必要で準備も大変だった。

でも今は、ちょっとイケてる大学生の女の子が「アプリを作って起業します!」とSNSで発信するだけで、VCからとりあえずのお金がもらえちゃったりする時代(実話)。元気のある奴はどんどん起業するし、バンバン儲かっている奴も沢山いる。

だから、すがやんが出馬は、今はまだ珍しい例として語られるのかもしれないけれど、10年後、20年後は「被選挙権がもらえる年齢になったらとりあえず出馬してみるっしょ。リスクないし!」みたいな世の中に変わっているかもしれない。というか、そう変わった方が世の中が良くなる気がしています。

日本の若者は、人口比で高齢者と比べると少ないので選挙では不利です。さらに若者は投票に行かない。だから政治的弱者になりやすい。でも沢山の若者が立候補すれば若者の投票率だって上がるし、若者の方が行動力があるから、10人、20人という単位で立候補者が増えれば、当選する確率だって上がるかもしれない。

若い人は、地盤・看板・カバンがない(あるのは世襲の奴だけだ)。だけど、時間がある。すがやんが4年後もめげずに立候補するかは分からないけど、仮に4年後にも立候補したら人は本気だと思うでしょう。時間というフルイが行動の一貫性を証明してくれるのです。それは若者が持つ大きな武器だ。

確かに今回、すがやんは落選した。だけどそれは、何も変えなかったという事ではない。

「誰かが」割と普通の若者だったすがやんが立候補した事実を知り、「誰かが」駅前で演説する声を聞き、「誰かが」一度に30人もの人間がボランティアでポスター貼りを手伝う様子を目の当たりにし、何かを感じただろう。だからこそ900人を超える人が票を投じたのだと思う。

だから、若い人はもっともっと立候補して、世の中を変えて行くべきなんじゃないか。そんな事を感じました。