その昔、印刷機は革命ツールだった

なんか3Dプリンターで拳銃を作った男が逮捕されたそうで。
まぁこれも「予測可能な未来」なので、どんどん処理して世の中の経験値をためていけば良い話なのだと思います。

少々興味深いのが、この男の主張で、

「弱い人、女の人などは特に、武道をやっても男の人に銃でもない限りは勝てるわけない。銃を持つべきだ」「銃を規制する社会に対する挑戦と武装の自由化のためです」by TBS
「銃を持つのは基本的人権」「銃は力をもっとも平等にする武器」by 東京新聞

など、何らかの思想を持ってやっている節がうかがえます。

これは現体制への変化要求で、突き詰めていけば、革命を起こしたい、という事になります。

革命、というのは男にとって実に魅力的な言葉です。

特に若い男の子は常に力不足、知識不足、経験不足。一方、世の中は脂ぎったガマガエルみたいなオヤジが牛耳っています。でも「オレが革命を起こす」という言葉は、それらの力不足をすべて補って余りあるものがあるのです。

最近は「世の中を良くしたい」とか反体制的じゃない方向性で使われる事も多いけど、構造は一緒です。

つまりは「3Dプリンターで革命を起こしたい」というメッセージを僕はこの男から受け取りました。

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それとは別に、僕はつい最近、とある飲み会で「正しい火炎瓶の投げ方」を教わりました。その人は昔、学生運動をやっていたそうで、火炎瓶は気をつけて投げないと自分に火が燃え移っちゃうのだとか。

でも、そんな危ない方法を使わなくても、身近にある道具で革命を起こす事ができます。それは、印刷機やプリンターを使う事です。

印刷機は、ネットが普及する前は、具体的な革命ツールでした。自分の信じる思想を本やビラにして人に配るのです。

人に直接語りかけるという行為は「思想+体験」だけど、印刷物にしてしまうと、ほぼ純粋な思想を伝搬させる事ができます。すると、思想の伝搬がぐっと簡単になります。これは大きい。

という訳で、昔の人にとって、ガリ版刷りやコピー機やプリンターは火炎瓶と同じぐらい大切な革命ツールだったのです。まぁ今ならスマホ1台あれば、ネットを使って革命が起こせるかもしれないですし、実際にチュニジアやエジプトなんかではジャスミン革命が起きましたよね。

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そして3Dプリンターの登場です。

印刷機やプリンターは思想を文字にして配布する事を可能にしてくれましたが、3Dプリンターは思想に形を与えてくれます。

「誰もが身を守る武器を持つべきだ」という思想を持った人が使えば、その思想をナイフや拳銃といった形にしてくれるのです。今回は銃だったけど、スマホケースやアクセサリーなんかは、もう既に自宅で簡単に作れる時代になっちゃっています。

大切なのは、これからは思想を形で表現する時代が来る、という事。

今までは思想を文章で表現していたけど、もうすぐ発想の転換を迫られる時代がくるのかな、と思います。

僕も苦手だから、なんとかしたいなと思います。