村松さんがDJをする、というので行ってみた8bitNews のスタッフ、はっちの卒業パーティー。
初めて会う彼女は、どこか”あまちゃん”に似ていて優しそうなんだけどフワっとしない、目のきれいな女性だった。
ひとしきりイベントが終わった後に、香港の雨傘革命や沖縄の基地問題なんかを取材した話を本人から直接聞いて。
僕にとってそれらは”遠くにある現実”だけど、彼女にとっては自分がそこで”体験した現実”。話を聞きながらやっぱりこの差は大きいよな〜とか、取材における当事者意識ってなんだろうとかを僕はずっと考えていて。
少し酔った勢いで、僕とその場にいた女優さんで、はっちが書いた記事を大声で読み上げる、という事をやってみた。僕は、知り合いのすがやんをテーマにした記事を。女優さんは沖縄の基地問題の記事を、それぞれ読んだ。どちらもかなり長い記事だった。
3時間ほどかけてインタビューしたというすがやんが豊島区議選に立候補する事を取り上げた記事の中には、僕の知らないすがやんが居た。沖縄に行って取材してきた記事は、ごく普通の米兵や基地の町の人々のクソッタレな現実がよく切り取られていた。
はっちの文体には特定のリズムがあり、読んでいてそれが気持ち良かった。大声を出すたびに腹や階段にはっちの言霊が響き渡り、パソコンで書いた記事でも声を張り上げて読むと実体化するんだと分かると、僕はますます大きな声を張り上げた。
写真ははっちが夜中に買い出しに行ってみんなに作ってくれたパスタ。こういう所に人柄が表れるよなぁ。