サブカル好きの内田です( @sidodtv )。
今回は、普段は大阪で活動している人間ラブドール製造所のみなさんが東京でイベントをする、しかも、生ラブドールを展示するというので高円寺パンディットに行ってきました。
知らない人のために説明すると、ラブドールとは男性向けの性的愛玩人形の事です。昔風に言うと、ダッチワイフですね。こんなの。
それを生身の人間が真似するのが人間ラブドールという事になります。仲良しの海藤さんがやっていたのを見て、僕も知りました。
人間ラブドール製造所のみなさんは、(たぶん)全員が女性。2017年12月からこの活動をしているそうです。ラブドールになりにくる人の6割が男性だそうですが、写真をパッと見た限りでは男性/女性の区別はつきません。男でもちゃんと谷間を作れるらしいです。
なぜ人間をラブドールに変身させるかというと、性の対象としてみた場合、大きさも形も、人間が一番近くて最高だったそうです。ま、ラブドールが人間を模して作られているから当たり前なのですが。
製造所のみなさんが強調していたのが、写真はあくまで成果物(結果)であって、変身し撮る過程が大事だという事。写真を撮る際には1人1人にオリジナルのストーリーを作りながら撮影するそうです。どんな持ち主で、これはこういうシチュエーション、みたいな。1つとして同じストーリーはないオリジナルの1枚が出来上がると。
また、人形(モノ)として愛されるという事で、シンプルに100%愛してもらう事ができるようになるとも。一旦自分をどこかにおいてしまって無条件に愛されたい。無条件が大事なのだそうです。変身しながら、撮られながらみんなから褒めてもらう事で、セラピー的な効果があるようでした。
これはイベントに来ていたジェンダー問題の研究者で、自分でも人間ラブドールになってみた女性の方がいっていたのですが、女性は無条件で愛される経験がない、と。褒められる高揚感、普段とこんなに変わるんだと感じると。
人間ラブドールと、ナリキリ体験(花魁やコスプレ)との違いは、人間ラブドールはオリジナルのストーリーに寄せる。何かの真似をするわけではない。人間ラブドールは原型がない。本人の体にあったカスタマイズされラブドールが出来上がる。自分が自分を肯定できるのが特徴だそうです。
イベントそのものは和やかな雰囲気で進んであったかい感じのトークショーでした。このメンバーだからみんな癒されたくてさんかしているのだと思います。そんな訳で、いつか僕もラブドールなってみたいと思った夜でした。
人間ラブドール製造所
https://ningenlovedoll.com/