2021年の目標は投資です、と1年前に書いたので、その答え合わせを。
大まかに、2021年は金融資産100万円(少ない!)を作る事目標にして行動しました。月8.3万円の投資額です。僕は自分が運営するシェアハウスに管理人として住んでいて家賃が無料なので、その分を投資に回すイメージです。だいたいワンルームマンションの家賃相当額と考えています。
つみたてNISA
まずは、つみたてNISAです。税金がかかないメリットが大きいです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)という、アメリカの主要株式全般を対象にした投資信託を1月から12月まで毎月33,333円ずつ買いました。勝間和代さんが「インデックス投資で放置、インデックス投資で放置」と言っているので、それに習いました(理由は省略)。1年で399,996円分を買いました。
これが1年経ってどうなったかというと、なんと69,864円の利益がでました。え、ななまんえん!? グラフを見ていると一直線に右肩上がりになっているのが分かります。米国株すごい!
国内個別株式
続いて国内株式です。株主優待で有名な桐谷さん(桐谷広人さん)という元棋士の投資家さんがいて、彼の投資スタイルを真似る事から始めてみました。優待投資という、ある会社の株を一定数以上もっていると、商品券や割引券、QUOカードなどがもらえる仕組みを基本とする投資戦略です。
なぜこの戦略をとったのかというと、「株価が上がるか下がるかは誰にも分からない」からです。当てられる人も一部にはいるのですが、少なくとも僕には分からないので、株価が上がっても下がっても一定のリターン(優待)がもらえる方法が初心者には安全だしメンタルに悪くなさそうだからです。あとマメに売ったり買ったりすると、本業の方に差し障るので、買ったら放置できる投資スタイルにしたかったのです。
それに加えて、優待は1つの企業の株を沢山持っている人よりも、100株などちょっとだけもっている人を優遇する会社が多く、さらに長い期間もっていると優待のグレードがUPする会社も存在するので、僕みたいなショボイ初心者投資家に有利だからです。なぜこんな仕組みになっているかというと、株主の数を増やしたいという事情や、中長期的な目線を持つ人に株を持ってもらいたいという事情が上場企業にはあるからなのです。
そんな理由から、
1:長期保有特典がある銘柄
2:飲食関係の銘柄
3:自社商品を優待に出している銘柄
を中心に探しました。
1:については、短期売買は考えていないので、当然長期保有特典がある銘柄の方が良い。
2:については、新型コロナの影響で株価が激安で、倒産さえしなければ今後上昇していく可能性が高いだろうと考えました。
3:については、自社商品というのは1000円の商品であっても原価は600円ぐらいなので、会社にとって少ない予算で実質的に多くの優待を配れるからです。
そんな訳で買ったのが以下の会社です。
飲食系
- SANKO MARKETING FOODS(「東京チカラめし」や「金の蔵」など)
- DDホールディングス(「わらやき屋」「バグース」など)
- ゼットン(アロハテーブルなど。DDホールディングスの子会社)
- クリエイト・レストランツ・ホールディングス(「磯丸水産」など)
DDホールディングスは約6万円の投資で6,000円の食事券がもらえました。とても美味しくいただきました。
ゼットンは、買ってすぐにアダストリアというアパレル系の会社からTOBされました! 829円で100株買って950円で売れる事になったので、約1万円の利益が確定しました。TOBに応募する手続きがちょっと面倒くさそうですが、勉強だと思ってやってみます。
株主優待は、すぐにもらえる訳ではないので、他の会社はまだ到着していません。全体的に、まだまだ株価は下がっていきそうですが、優待がもらえる分を考えるとそんなに損は出ていないので、これで良しとします。
飲食系以外
- ビックカメラ
- ストリーム(ネット家電ショップ「ECカレント」)
- 千趣会(通販の「ベルメゾン」)
- ラオックス
- オリックス
- クックパッド
ビックカメラは、かなり前から長期保有特典が充実していると知っていたので、真っ先に買いました。が、株価はだだ下がり。11.5万円で買って2万円も損が出ました。。。でも長期保有すれば毎年5,000円も商品券がもらえるので、ずっと持っているつもりです。
オリックスは優待好きな人たちの間で有名らしいのですが、国内株ではほぼ唯一ちゃんと株価が上がってくれました。理由はよく分かりませんw そして配当金も3,108円もらえました。初めてGETした配当金です。配当金も3%もらえて、カタログギフトもついてくるなんて美味しい。そりゃみんな買いますよね。
最後にクックパッド。プレミアムサービスが無料になるんで買ってみたんですが、実際にプレミアムサービスを使ってみて、あまり魅力を感じなかったので売ってしまいました。1,745円儲かりました。初めての株式売却益です。
最終結果
つみたてNISA : 69,864円の黒字
国内株式 : 19,833円の黒字(税引前)
合計89,697円の黒字 でした!
たった100万円投資するだけで、1年間で9万円近くも儲かってしまいました。
株価は常に上下するもので、最終的には売却しないと利益が確定しません。現時点では捕らぬ狸の皮算用という要素が大きいですが、不労所得にしては、ちょっと多すぎるなと感じます。
東京都の最低賃金は時給1,041円です。1日8時間働いたとして10日分以上の不労所得です。
ピケティの言う「資産運用により得られる富は、労働によって得られる富よりも成長が早い」ってこういう事なのかなと感じます。もちろん、損が出る事もある訳ですが。
あとは、つみたてNISAの威力にビックリしました。
具体的にはS&P500の値上がり率ではなくて、給料天引きの威力です。誰もがお金が貯まったら投資しようとか考えると思うのですが、天引きに勝るものはありません。圧倒的な実行力です。毎月淡々とひたすら投資を続けてくれます。まさに放置型投資のあるべき姿だと思います。
アインシュタインは「複利」を人類最大の発明と呼んだらしいですが、僕にいわせれば「複利」の前に「給料天引き」です。まずはお金を用意しないと何も始まりません。
それから、金銭以外の収穫も結構ありました。
まずは、世の中を見る視野が広くなりました。
基本的に放置とはいえ、自分が買った会社の事は気になるものです。いままでよりもチェックするニュースの量が増えました。僕はテレビディレクターとして日々色んなニュースに触れ取材もするので、普通の人より沢山のものを見ていると思っていたのですが、それほどでもなかったなと。
あとは「自分があまり働かないで生きていく」という事を少し意識するようになりました。
FIREブームの影響なんかもありますが、好きな仕事とはいえ、起きている間の大半を仕事に使ってしまうのは、もったいないなと。途中で止まっている世界全大陸制覇の旅の続きもしたいし、まだ形になっていないけど面白そうな新しいテクノロジーで遊んでみたり、ピアノの練習とかもしてみたいし、娘の世話とかももっと焼いてみたいです。
その為には、お金もそうだけど時間も必要で、自分の代わりに勝手に稼いでくれる投資って良いなと思いました。もちろん、勝手に損を出す事もあるし、先程の不労所得が多すぎるという感覚とも矛盾してしまうのですが。
というところで、2021年の投資の総括は終わり。たぶん2022年も小さく投資を続けていると思います。老後資金は500万円あれば大丈夫っぽいので、そこまで頑張ります!
※このブログ記事は、僕がインサイダー取引をやっていない事を証明する為に書いています