「人狼知能 −だます・見破る・説得する人工知能−」を読んだ

人狼知能
「人狼知能 −だます・見破る・説得する人工知能−」 鳥海不二夫, 片上大輔, 大澤博隆, 稲葉通将, 篠田孝祐, 狩野芳伸 著, 森北出版

平田さんから寒い頃に借りた「人狼知能」をやっと読み終えた。
(人狼というのはテーブルゲームです。知らない人は、この辺を。)

この本によると囲碁や将棋などの「完全情報ゲーム」についてのAIより、「不完全情報ゲーム」(ポーカーや麻雀、そして人狼も)の方がAIを作るのが難しいのだという。特に人狼の場合は、言語でコミュニケーションを取りながら誰が人狼かを当てていくため、難易度が高い。だからこそ、AIに人狼をやらせようというのが素晴らしい。

人狼をプレイする人工知能を人狼知能と呼ぶのだが、人狼知能は人間に勝つよりも、人間と一緒にプレイして楽しいようなものを想定しているらしい。なかなか面白い考え方である。
参考:人狼プロジェクト

あとは、人狼知能を作るための要件定義と技術的課題がずらずらっとならんでいて、なかなか読むのが大変だった。

この本を読むと、まだまだ人間に追いつく人工知能を作るのは大変なのだなというのが良く分かる。平田さん、なかなか面白い本を貸して下さってありがとうございます。

今度は実際に Deep Learningのプログラミングに関する本を読んでみたい。

AI時代の差別化要因

最近、AIというかディープラーニングに興味があるのですが、今朝、かなり気になる記事を見つけました。

https://wirelesswire.jp/2016/09/56299/
狩猟は体力、農耕は頭脳、ではAIの時代は何で差別化されるか? – WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

近い将来、AIが進歩して、自動車が人間より速く移動できるように、人間よりもAIの方が賢くなる世界が来る。

そういう世界では頭の良い人とそうでもない人の違いがどうでも良くなる。だってAIがその差を埋めてしまうから。

そうなった場合、人間は何によって差別化されるのだろうか? という問いに対し、清水氏は、

  「人間の価値を決めるのは優しさと思いやりでしょう」

と答えている。

これは何となく実感としても合っていて、実際、僕も「思いやりが人を差別化する」というのと似た話を以前書いている(メッチャ長文)。

今から2年前、惜しまれながら終わってしまった「六本木の不動産屋さん」というイベントスペースがあって、「なぜそこが賑わっていたのか?」という問いに対する僕らの答えが、

  「店長の小沼さんの人柄が良いから」

というものだったのです。

今はまだ真の AIが実現できている訳ではないけれど、GoogleMapだったり、Siriだったり、AlphaGOだったり、その端緒についている状態だと思います。

AIが世の中に溢れきってしまう前に、AIが行き着いてしまった世の中はどうなってしまうのかを考えるのは、とても大切な事だと思います。今はそれを考えるのにちょうど良い時期だと思います。僕も時間が出来た時に深く考えてみようと思いました。

なんとなくとりとめがないけど、夜も更けたのでこれまで。

「人工知能は人間を超えるか」を読んで:ディープラーニングが革命を起こす

https://www.amazon.co.jp/dp/B00UAAK07S/
人工知能は人間を超えるか

AlphaGoが人間のトップ棋士に勝ったあたりから、ディープラーニングに俄然興味がわいて、勉強を進めています(ちなみに人間対コンピュータの対戦は、8Bitマシンでオセロのプログラムを組んだ事があるくらい、昔から好きなテーマなのです)。

まず初めに言っておくと、この本は現在の人工知能を巡る入門書としては最適です。偏りなく公平に俯瞰して知識を得る事ができます。オススメです。

その上で、僕が一番面白いな〜と思ったのが、生物が「目」を身につけた事でカンブリア爆発が起こり生存戦略が圧倒的に多様化し脳が発達していったように、現時点では、ビッグデータが生物における目、ディーラーニングが脳に相当するという事です。つまり、爆発的な進化が今、始まりつつあるのです。

コンピュータの歴史に例えるなら、真空管やトランジスタでコンピュータというものが出来たけど、真の進化はICが発明されてムーアの法則が始まってからです。同じことが今、人工知能で起きていて、ディープラーニングの発明により、ここからとんでもない進化が始まるという事です。

個人的には、初めてコンピュータに出会った時ほどの衝撃はないけれども、何十年かぶりの世の中の革命的変化に立ち会える気がして、ワクワクしてます。そりゃ、孫さんも引退を反故にするよねぇ。一生のうちに2回も世の中に革命が起こる瞬間に立ち会えるなんて、そうそうないですよ。