無くさない技術③無くすなら 捨ててしまえば 問題なし

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知人から頼まれて「発達障害を支える技術」という同人誌に原稿を書く事になりました。タイトルは「無くさない技術(仮)」。順調に執筆が進めば、2019年9月22日に池袋で開催される技術書典7で発売されるはずです。

一度にまとめて書こうとすると締切(9月10日)までに上がらない可能性があるので、少しずつ書いてブログに公開し、みんなの意見を聞きながらブラッシュアップしていく予定です。
メール( uchida@mediaengine.jp )やTwitter(@sidodtv)facebook(tsutomu.uchida)で感想をいただけると嬉しいです。

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我々発達系失せ物イストの天敵は、部屋のカオス化です。物があふれ整理されていない状態になると、俄然、必要な物が神隠しに遭う確率が高まります。別名、ゴミ屋敷化です。

そうなってしまってからでは遅いので、事前の予防が大切です。しかし、整理整頓という心理的負荷が高い行動を日常的に(例え週に1回でも)行う事は難しいと思います。

そこでオススメしたいのが「無くなっても大して困らないものは、予め捨ててしまう」というライフハックです。

そうです、物を保存するから無くなってしまうのです。だったら、保存しなければそもそも存在しないので無くならないのです。

失せ物の法則「物は保存すると無くなる」

1番分かりやすいのが、コンピュータやスマホやその周辺機器の箱&説明書です。

本体ならともかくこれらのものは陳腐化が速いので、中古で転売したり、後生大事に取っておく必要性があまりありません。いや、ゼロだと言い切ってしまいましょう!

ありがちなルータの箱
ありがちなルータの箱

この本を読んでる方なら分かるはずです。5年以上前のスマホや無線LANルータを使い続ける事が如何に危険かという事を。OSのサポートは切れセキュリティのパッチは当たらなくなり、あなたの大切なムフフ情報が外部にダダ漏れしちゃう可能性がどんどん無限大に近付いて行くのです。

クレジットカードの番号は流出しても大丈夫(保険がきく)ですが、ムフフ情報は流出したら一発アウトです。

どうせ使い捨てにする道具なので箱なぞ取って置くだけ無駄なのです。むしろ箱が存在する事で部屋のエントロピーが上昇し、あなたの必要な物が神隠しに遭う確率が高まります。箱は買ったその日のうちに捨てる。鉄則です。

無くさない技術「無くなっても大して困らないものは、予め捨ててしまう。特に箱」

説明書も同様です。どうせメーカーのWebサイトからダウンロードできるのです。セットアップが終わったら捨ててしまいましょう。メーカーサイトから消えてしまうのが怖い人は、パソコンにダウンロードして保存しておけば良いのです。もっとも最近のスマホは、説明書が付属しない事も多くなってきましたが。

そして困るのが製品の保証書です。最近は製品の箱に保証書が印刷されているケースが増えました。アレは嵩張るし、保管が面倒です。ついでにいうと、量販店で買うと保証書にハンコを押すのではなく、レシートっぽいものをくれて保存しておけなどと無理難題をいいます。そんな事、我々に出来るはずがないのです。

ありがちなルータの保証書
ありがちなルータの保証書

ここでもオススメは、保証書を捨ててしまう事です。ただし、初期不良に遭遇する可能性があるので、1週間ぐらいは保存しておくと良いです。しかし1週間の保存が難しい場合は、電源ON&初期設定をして動作確認が終わったら、捨ててしまっても良いと思います。

思い返して下さい。あなたが保証書を使って修理を依頼したのは、何年前の事でしょうか? スマホ以外の物で(特に家電やPC周辺機器など)、初期不良を除き壊れる物など、もはやほとんど存在しないはずです。中国製品の質がグッとあがりましたし、昔のようにモーターや可動部品を使う製品もグッと減りました。だから製品が故障しないのです。

さらに、仮に故障したとしても、保証書を持ってお店まで行って無償で修理する手間を考えると、数千円の物なら新しく書い直しちゃってもいいかなと思ったりしませんでしょうか? 修理に出している間は使えいないという事も大きく影響します。壊れた製品を修理せず、AMAZONでポチッとやった経験ありませんか?

だからとにかく捨ててしまいましょう!

Google Home Miniの箱
Google Home Miniの箱
同梱物はこれだけ。保証書は存在しなかった
同梱物はこれだけ。保証書は存在しなかった
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