ようやく『E.T.』を観た

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1982年に公開された映画『E.T.』といえば、長年配給収入の第1位に輝いていたスピルバーグ監督の歴史的名作です。

が、僕はこの作品を観た事がなかったのです。

縁が無かったという言い訳は出来ません。観るべき作品は、地の果てまで行っても観る。それが映像に携わる者の心意気というものでしょう。現に白黒版のアニメ『どろろ』など、数年がかりで非常に苦労しながら観に行った記憶があります。

レンタルビデオなどで容易に観る事が出来るこの作品を観ていなかったというのは、日本の総理大臣の名前を知らないのと同じぐらい、映像人にとって大変恥ずかしい行為で、僕の人生の汚点の1つとしてずっと不動の地位を築いていたのです。

その『E.T.』が、幸か不幸か新型コロナの影響で映画の新作公開がストップした関係で、最新のスクリーンでデジタル上映されているのです。これはもう観に行くしかないでしょう。という訳でグランドシネマサンシャインに行ってきました。

映画『E.T.』

そんな訳で公開から30年以上経ってようやく観た『E.T.』。導入も演出もストーリーも上々で「とても良くできたハリウッド映画」でした。

少し前にNetflixで『バック・トゥ・ザ・フューチャー1』を観た時は「最初の30分がダルくて死にそう」だったのですが、『E.T.』はそんな事も無く、楽しく観る事が出来ました。

ただ1点、この映画の中で一番重要な「自転車で空を飛ぶシーン」をのぞいては

この映画の特撮はILMの担当です。当時としては非常に高水準な映像だったはずです。ポスターやCMでも月をバックに自転車が飛ぶシーンが印象的に使われていました。

でも今となっては YouTuberが遊びで作るレベルの特撮クオリティなのです。一番いいシーンのはずなのに、特撮がしょぼすぎて感情移入がとても難しかったです。ううう。。。

もちろん僕だって映像人の端くれですから、頑張って脳内補完しました。

「公開当時にこの映像を観ていたら、こんな風に感動したはずだ!!」

折れそうな心を一生懸命励まして、なんとか最後まで持ちこたえる事ができました。

なんでETが急に死にかけちゃうのとか、ラストシーンで迫ってくる敵の男は、どうして最後に何もしないのかとか、若干の疑問はあるのですが、そんな事は細かい事です。僕はこの映画を映画館で観る事が出来て、非常に良かったです。

あとこの映画を観たら『未知との遭遇』も観たくなりました。死ぬまでには観よう。

【重要な追記】
ブログを書き終わってから WikiPediaを観たら、今回上映されていたのは「20周年記念特別版」らしく(ヒッピーというセリフがあった)、ETはCGで作り直されていたものだった、との事。道理で、体の動作や光の反射、目や虹彩の動きがリアルだし、古さを感じさせない訳だ。公開当時のバージョンを観たら、どう感じるのだろうなぁ。

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