我々が #ネット婚活 に求めるもの。あるいは #婚活サードウェーブ の現在

最近、ネット婚活が流行っています(少なくとも僕の周りでは)。

ここでいうネット婚活(もしくは恋人募集)とは、Pairsなどの出会い系サイトや Tinderみたいなアプリのように「知り合いにバレずに婚活」路線とは違い、主にブログなどの公開メディアを使って、自分のスペックや個人的事情、相手に期待する条件などを事前に明らかにし、結婚(交際)相手を公開募集をする事を指します。

http://manadum.com/
マナダム流にいうと「婚活サードウェーブ」という表現になります。


たけべともこさん
例えば、フリー写真モデルとしても活動しているたけべともこさんは、クラウドファンディングを使ってお見合い相手を募集。見事サクセスされました。

たけべさんの最近のtwitterをちょっとのぞいたら、すごく微笑ましいというか羨ましい状況になっているようです。


http://tabippo.net/boyfriend/
旅行がテーマのTABIPPO.NETの運営をしている阿部サキソフォンさんは、自分が運営しているメディアの読者限定で彼氏を募集。なんとなくネタっぽい感じもしつつ、しっかり実益もGETしようとする姿勢が素晴らしいです。


http://www.gentosha.jp/articles/-/6640
さらに、結婚してもシェアハウスに住みたいという、「結婚とシェアハウスのどっちが大事なんだよ」的な例や(気持ちは非常に分かるけど)、


http://enntaku98.blog.jp/archives/8280151.html

男性からの恋人募集の例など、徐々に普通の人にも広がりつつある状況のようです。キャズム理論でいうところのイノベーターからアーリーアダプターへの移行が始まりつつある感じです。

一体、その背景には何があるのだろうか、と。

軽く想像するに、これはネットが普及した現代ならではの閉塞感の裏返しなのではないか。言葉を定義するなら「リアル&ネット人脈の行き詰まりをネットで解消する行為」。分かりやすくいうならば「思いもよらない出会いがしたい」と。

現代の人間関係は、なんとなく昔より淡白だし、そもそも行動範囲がみんな割と狭い。リアルで知らない人に出会う機会なんか、普通の社会人は合コンぐらいしかないんじゃないの? 職場結婚における平均距離は3メートルともいうし、少ない選択肢の中から相手を選ぶというのが、かつての婚活だったのだと思う。

本来そこでネットの出番になるはずなんだけど、LINEやfacebookをいくらやったところで人間関係はそんなに広がらない。twitterやってる人はそうでもないような気もするけど、実際に会ったりする人なんて滅多に居ない気がします(異性ならなおさら)。インスタやってる人と出会ったりも多分ないよね。

昔はmixiでoff会して出会うってパターンがあったけど、まぁそれもほぼ壊滅しちゃったしね。という訳で出会い系サイトやアプリを使わない社会人にとっては(あるいは使ったとしても)、異性との出会いが割とすぐ手詰まりになる現状があるのではないでしょうか?

そんな中で、ネットで独自に情報発信できる力を持つ「一部の強者」だけが使える飛び道具が、今のネット婚活なのだと思います。普通の人がネットで「恋人募集中」ってやっても、全然注目を浴びずに終わるだけですからね。そしてここに、若干のパラドックスが発生します。

ネットで自力で情報発信できる力がある、という人は、当然、リアルでしか活動していない人よりも圧倒的に知り合いが多い人です。プチセレブ、とまでは行かなくても、そこそこ有名人である必要がある。もしくは何等かのメディア関係者とか。そういう属性の人は、周囲に居る「つながる可能性のある人」とは大体つながってしまっていたりします。

そしてアクティブに活動し知り合いが多いがゆえに、ネット、リアルのどちらを探しても、自分の活動範囲の中では新しい相手候補がいない、なんていう不幸が発生してしまうのです。たまにイベントとかで知らない人に会うけど、普通に出会うので相手に熱量があるわけでもなく、そういう人と恋に落ちる確率は決して高くないと思うのです。

そしてもう1つ。独自に情報発信してる人は、面白い人が多いです。いや、元々は普通の人だったのかもしれませんが、様々な試行錯誤の結果、面白い人に変化していきます。中には途中で脱皮のような劇的変態を遂げる人もいます。

すると何が起こるかというと、よくいる普通の人だとつまらなくて付き合えなくなります。僕の友人には、そういうタイプが沢山います、面白いんだけど恋人が居ないタイプ。とりわけ自分のブログの読者やSNSのフォロワーとは、どうしても落差が出来てしまう。読んでリアクションしてくれるのは嬉しいんだけど、読者 or フォロワーから得る情報があまりにも少ない。情報を発信すればするほど自分は成長し周囲との差が開いていくというジレンマ。

さらにいえば、自分がちょっとだけ(その界隈で)有名人なので、ある種の衆人環視状態に置かれてしまい、自分の活動範囲内では手を出し/出されにくい状況が発生しまう。原理としてはアイドルが「普通の恋愛がしたい」と言うのと一緒です。力を持つが故の不自由がそこにはあるのです。

一方で、その「力」を行使するのに大した苦労もリスクも無い。となれば、これはもう、力を行使するしかない。元々下地があるところに「恋人募集中」とすればほぼ間違いなく拡散し、通常では出会えない思いもよらない相手と出会える訳ですから。セレンディピティ最高!ってなる訳です。

まとめると、今、ネット婚活が流行する背景にあるのは、

1:ネットの普及により自力で独自情報を発信できる人々が出現
2:そういう人は、ネット人脈、リアル人脈ともに(未知の)相手探しに手詰まり感がある
3:リスクも少ないし、万が一バズったらラッキ〜って感じで、ネット婚活ブーム到来!

という流れなのではないでしょうか?

じゃあなぜ周囲にたくさんいる手近な異性で妥協しないのか、という話になる訳ですが、長くなったので次の機会に。

11月25日の二丁目ごはんBARでは、ネット婚活に成功したゲストを招いてトークしていただく予定です。

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