仕事帰りに Blue Straightのライブに行ったら、かなり良かった

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Blue Straightライブ@高円寺HIGH
3月4日の金曜日、ちょっとだけ仕事を早く終わらせて高円寺に向かった。コーラルのバンド、Blue Straightのライブを観に行くためだ。

そう、「聴く」というより「観る」、あるいは「参加する」というのが、このバンドのライブを形容するのに相応しい言葉だと思った。それくらいエキサイトなライブだった。

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コーラルと初めて会ったのは、妖怪ハウスのリビングで飲んでいる時だった。1ヶ月ぐらい前に3人でコタツ飲みしている所にコーラルがやって来た。そして怒っていた。

「日本のライブハウスはおかしい。なんであんなに金をピンパネするんだ!!!」

イスラエルとクロアチアのハーフだという彼女は、あまりにも流暢な日本語で、その怒りを僕たちの方に向けて来た。

コーラルはひとしきり怒ったけど、そんな事で世の中が変わるはずもない。僕が「だったら自分でライブハウスを運営すればいいじゃん!」とつれない言葉を投げつけてそれは終わった。

その後、何を話したのか覚えていないのだけど、そろそろお開き、というタイミングでコーラルが今度ライブをやるので観に来てくれ、チケットを買ってくれ、と言ってきた。それも外国人ならではの「押し」の強い感じで。

そもそもインディーズバンドは売れてないからインディーズなので、あんまり期待できない。僕はちょっとイラっとしたし酔った勢いも少しあって、こんな風に言った。

「分かった。チケットを買うよ。その代わりつまらなかったら二度と行かないよ?」

コーラルは「絶対最高だから! 自信ある!」と言ったように思う。いや、言い切っていた。そしてライブの日が来て、僕は「この勝負、負けたな」と思ったのだ。

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Blue Straightのライブはスピード感とエンターテイメントにあふれていた。僕はまだ高校生だという弦太のドラムが好きになった。彼の勝気なドラムは、僕の心を体を震わせた。

ステージの上にも観客席にも色んな国の人がいた。音楽の聴き方は人それぞれだった。黙って聴く人。軽くダンスしながら聴く人。聴くというよりはジャンプしたり暴れているといった方が近い人たちも居た。その時、観客はただの観客ではなく、エンターテイメントの一部になっていた。その時、東京の片隅の地下にある小さなライブハウスで、何かが起こっていた。

仕事をそそくさと終わらせてアルコールを少し飲みながらデカい音で音楽を聴く。ステージには、世間では知られていないけど、しっかりとファンのついているバンドが演奏している。それも、手の届く距離で。

「ああ、僕はこういうライブを求めていたんだな」と、アンコールが終わった時に気がついた。それは音を楽しむだけでなく、人生を楽しくする為の空間。こういう時間と場所が今の自分に必要なものだと確信した。

僕はライブハウスを後ににしながら、Blue Straightの次のライブはいつかな、出来ればワンマンライブがいいな、なんて事を考えていた。

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